2000年代後半から徐々に増え始めている新しいビジネスの形、D2C。
今回はそのD2Cを行っている宿泊施設や、宣伝方法についてご紹介したいと思います!
Contents
D2Cってなに?
それではまずD2Cについて解説していきましょう。
D2CとはDtoCとも呼ばれるビジネスモデル。
DtoCに似た言葉でこのような言葉がありますよね。
この2つはよく聞いたことがある人も多いかもしれません。
一方D2Cは、Direct to Consumerの略。
製造者が直接消費者と取引を行うビジネスのことなんです。
これが生まれたきっかけは「インターネット」。
ネットの普及により「通販」という新しい取引の形が生まれたんです。
そのため製造者がつくったサイトから、消費者が直接購入するという形ができあがりました。
製造者と消費者の間に、別の企業やサービスが入ることもないので、幅広いマーケティングができることで徐々に人気のビジネスとなっています。
コーヒーマシンを売っている「ネスレ」やお菓子の「オレオ」などがこのD2Cビジネスを始めているんです。
大企業も注目の新しいビジネスの形なのですね。
宿泊業界も参入!
そんなD2Cビジネスは宿泊業界も注目しているんです。
新型コロナウイルスの影響で宿泊業界は大きなダメージを受けました。
そのため今よりもさらに新しい宿泊施設のあり方を追求した結果、このD2Cにたどり着いたようです。
宿泊施設を探す時に、旅行予約サイトなどを経由して宿泊する場所を予約したりしますよね。
この場合、宿泊施設の売上の一部は旅行予約サイトのものになってしまうんです。
D2Cの場合は、その宿泊施設のウェブサイトから直接予約するということになります。
すると、売上が旅行予約サイトに取られることはないので、収益がこれまでよりアップするのです。
D2Cの方が良いことがわかりますよね。
D2Cの宿泊施設は?
メリットがあるということもあり、実際にこのD2Cを取り入れている宿泊施設は増えてきています。
それではどのような宿泊施設がこのD2Cを取り入れているのか、いくつかご紹介したいと思います。
HOTEL SHE(ホテルシー)
こちらは関西を中心に展開するホテル。
サイトに「reserve」と書いてあるように、予約する場所がありますよね。
これがまさにD2C。
このホテルを手がけたのは、ホテルプロデューサーの龍崎翔子さん。
ホテルとは思えないほど、おしゃれな雰囲気が魅力的です。
NOT A HOTEL(ノットアホテル)
2020年4月に設立されました。
2021年の夏頃には8カ所のホテルを開業予定です。
社長はZOZOに勤めていた濱渦伸次さん。
従来のホテルとは違うという意味を込めた名前になっていて、予約やチェックインなども旅行サイトを通さずにアプリで行うという、新しいスタイルが魅力なんです。
開業が楽しみですね。
CHILLNN(チルン)
こちらは宿泊施設ではなく、予約サイト。
「#安心な世界で旅に出ようぜ」という言葉、インパクトがありますよね。
ちなみにこのサイトの運営会社の代表取締役は1つ目にご紹介した「HOTEL SHE」を手がけている龍崎さんです。
このサイトの特徴は「未来に泊まれる宿泊券」があること。
日にちを指定する必要がなく、北海道や大阪などのホテルに宿泊することができるチケットを手にいれることができるんです。
「このサイト、結局旅行予約サイトと同じなのでは?」と思うかもしれません。
しかしこのサイトでは予約の販売だけではなく、宿泊施設の発信力を高め、その宿泊施設の魅力や観光商品を直接伝えることができるんです。
普通の旅行予約サイトとはこういった点が異なりますよね。
直接魅力をアピールできること、それがD2Cなんです。
宣伝方法は?
旅行予約サイトを経由しないこともあり、知名度が上がらないとこのD2Cは成功しません。
しかし、成功している宿泊施設は、SNSを見事に活用しているんです。
ハッシュタグを活用
たとえば、順番が前後してしまいますが、3つ目にご紹介した「CHILLNN」。
「#安心な世界で旅に出ようぜ」と見事にハッシュタグを利用していますよね。
実際にこのハッシュタグを利用して、宿泊施設もアピールしているんです。
Twitterだけではなくインスタグラムでもハッシュタグは活用できるので、このおかげでさらに広まっていくのでしょう。
またこのハッシュタグをきっかけに、女性に人気のサイト「MERY」でも記事ができあがっているんです。
こうしてまた知名度が上がっていくんですね。
プレゼントにもできるというのは、さらに魅力的に思うことができるかもしれません。
インスタグラムを活用
また1つ目にご紹介した「HOTEL SHE」はインスタグラムの写真がおしゃれなんです!
サイトの雰囲気もかなりおしゃれでしたが、スタイリッシュな様子がさらに惹きつけられますよね。
全くホテルとは思えない、おしゃれな雰囲気がとても素敵なんです!
せっかく泊まるのであれば、素敵なところが良いですものね。
「ここで同じような写真を撮りたい」と思わせているのがさすがです。
このインスタの写真は、そのホテルの魅力がしっかりと伝わってくるものばかりで、見事にSNSを活用しています。
noteを活用
そして2つ目の「NOT A HOTEL」の場合。
最近話題の新たなツール「note」を活用しています。
文章や漫画、写真や音声なども投稿できる新しい配信ウェブサイトです。
NOT A HOTELの社長である濱渦さんはZOZOに勤めていたこともあり、その思想なども興味がありますよね。
それをまさにnoteでは書いてくれています。
そしてこのホテルにかける想いも伝わってくるので、より魅力的に思いますよね。
写真だけではなく、自らの想いを言葉にして宣伝するのも一つの手です。
実際に濱渦さんは多くのサイトで取材を受けており、それをきっかけにこのホテルの知名度も上がっています。
さまざまな手段を利用した宣伝方法がありますが、この3つに当てはまるのは自らの宿泊施設の魅力を前面にアピールしていることです。
旅行予約サイトを介さないD2C。
自分たちが経営する宿泊施設だからこそ、自慢できることがたくさんあるはずです。
直接ゲストにアピールすることで、その魅力が伝わりますよ。
またさまざまな方法を活用し見せ方も工夫していくことで、さらにその宿泊施設の魅力が広まっていくのだと思います!
まとめ
今回はD2Cの宿泊施設についてご紹介しました。
従来の方法とは異なり、新たな形の宿泊施設が登場しているのです。
流行りが変わってきているからこそ、宣伝方法も変えなければならないのかもしれません。
D2Cを生かして、宿泊施設の魅力を伝えていきましょう!