本日7月10日、ようやく政府で新型コロナウイルスの感染拡大を受けて打撃を被った観光業界向けに、「Go To トラベルキャンペーン」を 7 月 22 日からスタートすると発表されました。
6月に一時的に、事業者の募集をストップするなどトラブルがありましたが、ようやく決定されて、いよいよ運用が始まります。
いざ、スタートとなっても仕組みが分かっていないと利用者や事業者も困ることになりますので、簡潔にGoToキャンペーンについて解説していきます。
Contents
GoToキャンペーンの仕組み
GoToキャンペーンは、官民一体型の需要喚起キャンペーンのことです。
GoToキャンペーンと聞くと旅行だけに使用出来るかのようにイメージされている方もおられますが、大きくは次の4つから構成されます。
旅行業界向けの「Go To Travel キャンペーン」
国内旅行を対象とした宿泊・日帰り旅行代金の半額相当額の支援を受けられます。
一人一泊あたり 2 万円を上限(日帰り旅行は 1 万円を上限)に支援する仕組みです。
そのうち の7 割を旅行・宿泊代金の値引き、3 割を旅行先で利用できる地域共通クーポンの発行となります。
飲食業界向けの「Go To Eat キャンペーン」
オンライン飲食予約サイトを経由して、期間中に飲食店を予約や来店した利用客に対して、飲食店で使用出来るポイント等を最大1人あたり 1,000 円分付与してもらえます。
また、登録された飲食店で使えるプレミアム付食事券(2割相当分の割引等)も発行されます。
エンターテイメント業界向けの「Go To Event キャンペーン」
チケット会社を経由して、期間中のイベントやライブ等のエンターテイメントのチケットを購入した利用客に対し、2割相当分の割引・クーポンが付与されます。
小売事業者向けの「Go To 商店街キャンペーン」
詳細については、これから公募して進めていく事業になりますが、応募された商店街の賑わいを取り戻すことを目的として、イベントの開催やデリバリーキャンペーンなど、商店街事業者向けの補助になります。
応募された商店街近くの住民にとってはありがたいサービスを受けられる可能性があります。
以上の通り、新型コロナウイルス感染症による影響の大きな事業について補填するような内容となっています。
「Go To Travel キャンペーン」をもう少し解説!
冒頭に、このキャンペーンは7月22日から開始されるとお伝えしました。
旅行者は、幅広く支援を受けることが出来ます。
このGo To Travel キャンペーンの大きな特徴に、連泊制限や回数制限が無い事です。
キャンペーン自体は7月22日以降予約分から適応されるとのことです。(後日申請必要)
利用者の方が知っておいた方がいい情報として、先行で7月22日からキャンペーンがスタートしますが、8月いっぱいまでは最大35%の割引であり、9月1日から地域共通クーポンがスタートし、残り15%の割引を受けることが出来るということです。
実質、半額補助となるのは、9月1日以降の旅行からということになります。
地域共通クーポンも、どこでも使用できるわけではなく、旅行先の都道府県+隣接する都道府県に限ります。
対象となる旅行は、家族旅行は当然のこと、社員旅行や修学旅行なども適用されます。
いずれにせよ、一番注意が必要なことは、オンラインでも店舗でも、どちらでもいいので旅行会社を通すことがポイントになります。
ホテルや移動手段を自らが予約してしまうと補助対象にならないケースがありますので、ご注意ください!
その他詳細は、こちらをご覧ください。
https://airstair.jp/go-to-campaign/
民泊は対象になるのか⁇
答えは、対象になります!
原則、住宅宿泊仲介業(民泊仲介)を含む旅行業者及びオンライン旅行会社(OTA)、宿泊事業者を通して予約した場合に、支援の対象となります。
そのため、民泊は対象になることが分かります。
先述した通り、移動手段のみ自己手配となると、その交通費は割引対象外となることがありますので、旅行プラントータルを旅行会社等に申し込む方が良いでしょう!
いつまでがキャンペーン期間なの⁇
観光庁の長官が6月17日に開いた定例会見で発言された内容では、「キャンペーンの期間は6ヵ月程度」と言われました。
7月22日から開始ということで、発言通りである場合1月頃までと考えられますが、詳細の発表はまだされていません。
旅行に行ける方は、行けるときに行って、困っている観光業・飲食店等を救ってあげてください‼
コロナ対策は万全に!
これで、利用する側も、利用される側もGo To Travel キャンペーンで民泊が対象になることが分かりました。
あとは、旅行先の選定時にしっかりと観光施設がコロナ対策を行っているか調べましょう。
そして、利用する側も新しい生活様式に合わせてマスクや消毒を行うように、徹底しましょう。
まとめ
新型コロナウイルス感染症と共存しながらの経済復活、観光業復活に向けたGo Toキャンペーンがいよいよ始まります。
プロ野球やサッカーなどのスポーツイベントも徐々に観客が入り始めます。
政府が打ち出した様々なキャンペーンを使い、多くの方に行ったことのない身近な国内旅行を楽しんで欲しい!と旅行業界に努める私の切なる思いでもあります。
また、この機会に、熊本を中心に豪雨被害が出ていますが少し落ち着いたら旅行することで地域復興の手助けをすることも良いかもしれません。
Go Toキャンペーンが、地域の元気を取り戻す役割を果たしてくれることを期待したいところです!