民泊は一般の住宅やマンションで行われるもの。
そのため、普段の生活と同じように行えばOKなのではないかという行為もあります。
しかし普段と同じでもOKなようでOKではないものがあるんです。
それが「ゴミ回収」。
民泊ではゴミがトラブルの原因になってしまうことも多くあります。
そんなトラブルを防ぐためにも、ゴミの回収についてはしっかりと知っておきましょう。
今回は、民泊のゴミ回収についてご紹介していきたいと思います!
民泊のゴミは家庭ゴミじゃない?
そもそも、民泊で出たゴミは家庭ゴミではないんです。
ゴミには「家庭系ゴミ」と「事業系ゴミ」に分けられるのですが、民泊におけるゴミは「事業系ゴミ」に当てはまります。
また事業系ゴミは「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」に分けられますが、民泊のゴミは後者の「事業系一般廃棄物」に当てはまります。
つまり、普段のようにゴミ出しをしたり、マンションの共有ゴミ置場にゴミを捨ててはいけません。
ホストには事業者が事業(民泊)で出た廃棄物を自ら責任を持って、適切に処理する責任がある「排出事業者責任」という責任があるため、勝手に捨ててはいけないんですね。
ちなみに、民泊で出たゴミを清掃業者が持ち帰って、家庭系ゴミと一緒に出すということがありますが、それは違法なので注意してください。
民泊で出たゴミはホストが責任をもって処分する。
これが覚えておかなければならないことです。
事業系一般廃棄物はどうやって処理する?
民泊のゴミが当てはまる事業系一般廃棄物の処理方法は主に3つ。
処理施設に持っていく
清掃工場などのの処理施設に自らゴミを持っていくというのが1つ目の方法。
その処理施設ごとに受け入れ基準があるので、そのチェックをまずすることが必要です。
どんなゴミを持って行ってよいのか、ゴミの形状や寸法など詳しく定められているので注意してくださいね。
業者に委託する
これが一番よい方法かもしれません。地域によっては業者に委託する以外では届出を受理してもらえないことがありますので事前に確認しておきましょう。
事業系一般廃棄物の処理の許可を持っている業者に委託するという方法です。
許可のない業者に委託した場合は法律違反になってしまうので注意してください。
収集に出す
少量のゴミの場合は、区が有料で収集してくれるというもの。
収集できない場合もありますが、もしできるのであれば利用するのも手ですね。
この3つの方法がありますが、一番よいのは業者に委託するという方法でしょう。
許可を持っている業者を探してくださいね!
また③もよいのですが、区によって収集してくれるかどうかが異なるようです。
「収集はできない」と区に言われた場合は諦めるしかありません。
業者はどうやって見つける?
業者を選ぶ条件として必ず守っておかなければならないのは、先ほどからお話していますが事業系一般廃棄物の処理の許可を持っていること。
これは大前提です。
産業廃棄物の業者はNGなので注意してくださいね。
この業者を見つける上で一番手っ取り早いのは、委託している住宅宿泊管理業者に聞いてみること。
そうすると、ゴミ回収の業者を紹介してもらえることが多いです。
しかし管理を委託していない場合もありますよね。
そんなときは自らネットで調べたり、電話してみることが一番です。
自分の地域で、事業系一般廃棄物を回収している業者を狙うのがよいかもしれませんね。
そうすると「ついでに自分のところにも来てもらえる」という形になるので、業者にとっては楽であり、OKをしてもらえることが多いでしょう。
まとめ
今回は民泊においてのゴミ回収についてご紹介しました。
民泊で出たゴミは、普通のゴミと同じように捨ててはいけないということを覚えておいてくださいね。
ゲストにもゴミをそのまま捨ててはいけないことをしっかり伝えておくことも重要です。
そうすることで、近隣住民とのトラブルを防ぐこともできます。
そして民泊で出たゴミは「事業系一般廃棄物」に当てはまるので、処理の許可を持っている人しか捨てることはできません。
許可を持っている業者を見つけて、ゴミ回収をお願いしてくださいね。