誰でも始められるようになった民泊。
しかし民泊は民泊新法で細かい決まりがあるのです。
その中にあるのが、今回ご紹介する「民泊管理委託制度」。
民泊をする際に、管理業務を委託しなければならないという決まり。
一体どのようなことなのか、どのような人がこの制度に当てはまるのかなど、ご紹介していきたいと思います!
民泊管理委託制度って?
民泊を行う人は、しっかりとした業務を行うため、またその民泊施設がしっかり維持できるように、管理業務を「住宅宿泊管理業者」に委託しなければならないという制度。
ある条件に当てはまる人はこの制度に従わなければならないのです。
この場合、管理業務の全てを住宅宿泊管理業者に対して委託しなければなりません。
また委託する際には、住宅宿泊管理業者に対して申請書と資料や証明書などの添付書類の内容を通知する必要があります。
なぜ委託しなければならないのかというと、民泊を適切に行うため。
ある程度の生活ができるような状態を維持するためには、しっかりとした管理が必要になりますよね。
この管理を怠らないようにするために、管理業務を委託するのです。
この制度に従わなければならない人は?
以下に該当する民泊に関しては管理業務を委託する義務があります。
- 人を宿泊させる間、不在となる場合
- 居室の数が5を超える場合
まず1つ目の、ホストが不在となる場合について。
民泊には、ホストがゲストと同じ建物にいる場合といない場合があります。
ホストが同じ建物にいれば、管理も簡単にできますよね。
しかし、不在となる場合は管理を委託しなければならないのです。
ただこの不在になる時間が1時間〜2時間以内であれば、管理業務を委託する必要はありません。
また同じ敷地内であったり、隣接した建物にいる場合も委託は必要ないんです。
同じ建物でなくても、すぐ近くにいれば問題ないということですね。
次に2つ目の居室の数が5つを超える場合。
「たとえ1人でも管理はできる!」と思ったとしても、居室が5を超えた場合は委託をしなければなりません。
これは決まりなので、しっかり従ってください。
細かい事は色々ありますが、宿泊者をきちんとサポートする上で管理業務を委託する事は必要なことと考えましょう。
管理はどんなことをするの?
それでは、民泊における管理は一体何をするのか、お話していきたいと思います。
主なものがこちら。
- 近隣とのトラブル対応
- 賠償保険の加入
- 清掃などの衛生管理
- 管理規約違反がないかを確認
- 賃貸借契約違反がないかを確認
- 宿泊者の本人確認、名簿の作成
- 鍵の管理
- ゴミ出しルールの告知
やはり一番大きいのはトラブル対応でしょう。
民泊はすぐ近くに一般の家ということも多くあります。
ゲストが旅行気分で騒いだりしてクレームが来るなんてこともよくあること。
管理業務を委託すれば、このようなトラブル対応もしてくれるんです。
住宅宿泊管理業者はこう選ぼう!
それでは管理をしてくれる住宅宿泊管理業者はどのようにして選べば良いのかをご紹介しましょう。
① 代行費用
住宅宿泊管理業者をしている企業は多くあります。
ですので、なるべく多くの企業に見積もりを依頼して比べてみることで、自分にあった住宅宿泊管理者を見つけられるでしょう。
② 代行実績
2つ目は代行実績。
これを知ることができれば安心感も生まれますし、信頼度もアップしますよね。
これまでどれくらい、そして何年くらい業務を行ってきたのか。
その企業のサイトを見てみたり、直接問い合わせたりして、実績を調べてみてください。
③ 緊急の対応もOKか
実は全ての業者がいつでもトラブル対応をしてくれるというわけではないんです。
トラブルはいつ起きるかわからないもの。
そのため、夜中にトラブルが起きたり、火災が起きてしまったりしたときに対応してくれる業者を選ばなければなりません。
24時間対応でなければ、ホストが自分で解決するか、別の警備会社に委託するということも必要になってきます。
④ 外国語に対応できるか
民泊は外国人が利用することが多いんです。
そのためなにかトラブルが起きた時に、意思疎通ができないと全くトラブル解決に繋がりません。
住宅宿泊管理業者の業務の中にはトラブル対応があるので、とても大切なことだと思います。
まとめ
今回は民泊の管理委託制度についてご紹介しました。
この管理委託は、民泊をしっかりと行うために行われるもの。
ゲストが気持ちよく民泊を利用することができるようにするものなのです。
また委託をすることで、ホストも管理業務をしなくて済むので負担も少なくなります。
自分の運営する民泊施設がこの管理業務を委託しなければならない場合は、しっかり住宅宿泊管理業者を選んでくださいね!